タロットリーディング上達のコツと役立つ情報について
こんにちは。
タロット講師のReikoです。
突然ですが、真のタロット占い師の役目とは、何だと思われますか?
そう、単にカードの示す結果だけを伝えるだけではありませんよね。
相談者の心の中が、どのような状態であるかを知り、その上で、望む未来を見るためには、その心持ちにどのような変化をもたらしたら理想の現実に近づけるか、という視点でアドバイス出来ることが望まれます。
そのため、タロットカードの意味が判るというだけではなく、悩みに寄り添える共感力、その悩みを解決に導けるような現実的で常識的な情報、先程のような心持ちについてなどの助言など、占い師には、短い鑑定の時間内に行う役割が沢山あります。
それらは、実際に体験することから得られ、養われていくものですが、それだけではなく、他からの情報を疑似体験し、リーディングに役立てることは大いに役立ちます。
そこで、このコーナーでは、タロット占い師として、Reikoの経験に基づいてのリーディング上達法や、心身が楽になる先人たちの智恵、考え方に影響を与える著名人たちの名言など、みなさんに有益な情報をご紹介していきたいと思っています!
タロットカードの意味やタロット占いのやり方などと合わせて、学んでいかれることを強くお勧めいたします。
ぜひ参考にされてください・・・*
手放すと現実がガラッと変わった私の話し
最近、私が体験したことをお話しますね。
この「手放す」という言葉。簡単に言えるけど、相当難しいものなんですよね。
なぜなら、今まで、ぎゅ~~~~っと大事に守ってきた自分のプライド、勲章みたいなものだから。
私のホロスコープをわかる人が見ると、「うへ~」と言うくらい、その性質が表れているのですが、太陽と月が蠍座ということだけでも、十分すぎる特徴でしょう。笑
さて。
そんな手放せない体質な私は、家族に対しては著明に主導権を握りたい傾向がありまして。
無理くり表現すれば、とにかく無難に、安全に、日々を暮らさせなきゃ!!という、おせっかいな先回り母さんみたいな感じでしょうか。
そのため、頭も心も体も、自分の思い通りにして守りたい!という性質が、様々な役割を自分に課して、フル回転な毎日でした。
主導権とは、握りすぎれば、おのずと自分が犠牲になるとも知らずにですね。
そして、つい先日、暴飲暴食気味なのを意識してはいましたが、とうとう胃腸を壊してしまいました。
私は足ツボの資格も持っているので、何かあれば足を押したら直るという自信があり、反射区を押し続けながら、食事、睡眠に気をつけて過ごしました。
いつもなら、すぐに直るはずなのに、悪化はせずとも、思いのほか長引いてしまいました。
季節的にノロ・ロタなどが流行っているので、それかも・・と思い当たりましたが、タロットでも、不調の原因を取り除く助言を見てみることにしました。
心と体は常に連動しているからですね。
カップの2でした。
すぐに思いついたのが、父との関係でした。
「確かに、男性性のバランスが取れていないんだよね。」と。
それを裏付けるかのように、もうずっと以前から、男性性を表す右側の腰の鈍痛がみられていたのですから、既に薄々判っていたので、すぐに思い当たったのでしょう。他には、目、股関節、膝・・。全て右なんですよね。
普通、父親との関係性における問題は、大アルカナカードで皇帝がよくでてきますが、ある程度、表面上まで浮かび上がってくるほどになった問題ならば、このように小アルカナで表されることもあります。
父との関係性の整理。男性性と女性性のバランス。そして、対等に向き合うこと。
あえて、それ以上のスプレッド展開はしないでおきました。
原因は理解した。さて、これから私はどのようにして、これらに対処するかな?と、ぼんやり、痛む足裏の反射区を押しながら考えていました。
翌朝、いつもは気にならない山積みになった本に「もやっ」とし、片付け出していました。
すると、体極図を書いたメモがはさまってあり、そこに「受けとる」「手放す」と自分の字で書いてありました。
はい、手放します。
では、どうやって手放そっかな。
私は、父親のことを許せていませんでした。
母がこうして楽しくデイサービスへいけるのも、生活に困らず一緒に過ごせるのも父が残した遺族年金のお陰だし、今でも父からの恩恵を受けていることは、頭ではわかっているけれど、それでも、心から受けた傷は、どうしても癒せなかった。
そんなこと回想していたら、自分のホロスコープを思い出したんですよね。
いかにも、人のために尽くしすぎて、自分のエネルギーを他人に明け渡しすぎて、怒りや疲れを溜め込みがちな私のホロスコープのことを。
はっとしました。
父に、「れいこは役に立たん!」と言われてから、なにもかもが始まったと思い込んでいた私の苦労は、自分が父の口を通して、自分に言いきかせたんだということに、気付いてしまったのです。
ホロスコープが示す「人の役に立たなければならない」という自分の根底の欲求を満たすために、その反対の言葉でもって、がつんと自分で自分に意識付けさせたということを。
父は私の潜在意識にあるそれを投影しただけだった・・。
これこそ、塔の正位置です。
真実に出くわした瞬間に一瞬にて壊れる、これまでせっせと築き上げてきた自分の城。
でも、私は、これまで何度もこの城崩しを、過去のセラピーで、恐る恐る、少しずつ削ってきたので、衝撃は軽いもので、ぽろっと崩れた感覚で済みました。
やっぱりカップの2! やっと根深いの取れた感じなんですけど!
と、嬉しく突っ込んで、タロットで占った翌日に解決できたことを笑いました。
すると。
何が起こったと思います?
あれ程、口うるさかった先回り母さんは、どっしり母さんに急に変わってしまったのですよ。
そのため、今度は家族がそれを当てにしていた分、ミスを連発!笑
ミスしないように、先回りしていた私が、それはそれで、ちゃんと自己責任で頑張れ!と受け止められるようになっていたのです!
弁当箱を出し忘れたら、明日の弁当ないけんね!と、言っては、翌朝、出し忘れた弁当箱を何度も部屋に取りに言って、せっせと作っていた母さんは、「前の日に出さんのが悪い。買って食べなさい。」と言える母さんに変身しました。
でも、そのお陰でちゃんと自分で挽回方法を考えて行動できたことを、しっかり褒められる母さんにもなれたんですよね!
これって、男性性の分野ではないですか。
これまでの私に欠けていた、とても新しい感覚だったのです。
私が家族の自立を妨げてもいたんですよね。
ごめんね~ と、心の中で謝ったのでした。
自分の中の女性性と男性性のバランスが、がちっととれて、滞っていた血液が、いっせいに
めぐりだした感覚がしたのです。
そんな風に生まれ変わった私は、その日を期に、徐々に体調が復活していきました。
気付けば、長いこと気にしていた右側の腰の痛みも、右目のゴロゴロ感もなくなっていました。
そして、自分ばっかり気を回して、大変なんよーー!!とヒスっぽくなるということもなくなり、自分が本当に楽になりました!
なにやってたんでしょうね~
でも、このことを知るためには、幼い時からのあの冒険が、絶対に必要だったのですよね・・・。
父は、自分への恨みに変えてまで、その過酷な旅の果てに得られる宝物を見据えて、無意識にでしょうが、私の背中を押してくれたのですよね。
まとめ
今、心も体も、今までになく落ち着いています。
不調の原因は、このように、ずっとずっと前から自分の中にあったこと。
積もり積もって、バランスを崩し、とうとう身体を壊すまでに至ってしまいました。
これって、死神で終わらせられず、悪魔でスルーし、塔で強制的に気付かされたという、大アルカナストーリーと全く被りますよね。苦笑
さて、私が引いたタロットのカップの2が繰り広げていったこの物語。
皆さんはどのように受け止めてくださったでしょうか。
手放せば、楽になるとはいっても、実際には、根深い問題には、このように受け止める段階が必要だと判りましたよね。
ですが、答えを求めれば、このように、様々な答えのヒントが目に留まったり、閃いてくるということも知りましたね。
ですので、あっという間に抜いて、あっという間に楽になるという方法もありますが、それは、自分がしっかり原因を見て感じて納得いっていなければ、根っこは完全に抜けきってはいないのかもしれません。
大アルカナストーリーにもありましたね。
時々に、これまでの不要な観念をそぎ落とすタイミングを計りながら、黒いバックのカードたちが、その役目を担ってくれるからこそ、スターのカードにたどり着く事が出来るのだと・・。
不要な観念を知り、適切に手放すことで、これまでいた世界から抜け出せる事が、私たちには可能です。
そのためのツールのひとつとして、自分の中の潜在意識を目の当たりにできるタロットカードを学ぶのは、大いに意義あることだと思います。
最後までご覧くださり、どうもありがとうございました!
それでは、また・・・*