タロット講師のReikoです。
ご質問、ありがとうございます!
タロット占いに興味を持っていただき、とても嬉しいです。
初心者の方が独学中にふと気になった疑問に随時お答えしていきますので、
お気軽にコンタクトページからご質問くださいね・・・*
タロットカードの意味の覚え方とは?
結論から言いますと、『覚えない』ようにすることが早道です。
え~?!と思われるかもしれませんが、
タロットカード78枚、正位置と逆位置を合わせて2倍の156通りの意味さえ覚えればよいかというと、それがまた誤算なのですよね。
156通りの意味を覚えるということでさえ困難な気がしますが、お悩み相談とは、恋愛や人間関係、仕事、金銭的なことから健康などなど実に様々です。
そして、また更に、スプレッド展開での各位置によって読み方も変わってきます。
その都度、そのカテゴリー別の意味や位置においての意味を覚えるとなると!!
卒倒しそうですよね。
あ~~~、無理無理と挫折してしまう独学者が多いのは、ここが原因です。
では、どうしたらよいのか?ですよね。
実はですね、コツさえ知れば、とっても簡単なんですよ!
そのコツとは、『タロットカードの意味を覚えないで、知って理解する』なのです。
タロットカードの意味を覚えないで、知って理解するとは?
第一歩目は、カードの絵柄の象徴を知ること。
初心者向けのライダーウエイト版のタロットカードは、78枚全て絵柄で表現されています。
その絵柄には、どのようなものが描かれているでしょうか?
主に、数字。そして、人物や動物、背景ですね。
人物では、表情や顔の向き、衣装や履物、身体の向きや姿勢、雰囲気、
背景の色や雲の形、海原なのか山なのか、植物の種類や配置などなど・・
ありとあらゆる情報が、たった1枚の中に凝縮されています。
その象徴の意味は共通するので、一回学べば全カードに応用が利きますよね。
そして、数字もそうです。
数字にも、しっかりと意味があるのはご存知でしょうか?
字画をみて子どもの名前を付けたり、数秘術で運勢をみたりしますよね。
昔から、数字には意味が込められているということが受け継がれてきているのには、やはりそこに重要な意味が込められていると考えてよいのではないでしょうか。
その数字の意味と全てのカードの絵柄のメッセージとを合わせて読む事で、よりカードが示している事柄を推測する事が出来ます。
このように、いわゆる象徴の意味を覚えることなく、まず知ることが第一歩になります。
第二歩目は、各カードの絵柄の意図を理解すること。
そして、絵柄の中の象徴という部品が揃って全体的に何をいわんとしているのだろう?という視点で、絵柄の意図を理解しようとすることです。
たとえば、0の愚者で、簡単に解説していきましょう。
0という番号は、ゼロ地点ということでスタートしていない状態です。
ですが、いまにも意気揚々と前進しそうな感じですよね!
0番の愚者は、トランプのジョーカーがモデルになっているといわれています。
彼の着ている葉と実の柄のチュニックは、彼が才能を開花させる可能性があることを示しているんですね。
頭には勝利の象徴である月桂樹の葉の冠に、自由の象徴の赤く長い羽根。
右肩に抱えている杖(ワンド)は、生命力、活力、直感、情熱や行動力を表します。
興味の赴くままに行動するというフットワークの軽さ、実行力を感じさせます。
この杖が斜めに傾いているのは、行き先が定まっていない旅(目的)であることを象徴しています。
彼の左手の小さな白いバラの花は、西洋のバラで、東洋の蓮の花に匹敵します。バラは霊性、崇高な精神性の象徴とされており、白色は純粋さを表します。
白色のバラは神聖で崇高なる精神性を示し、愚者が精神の高みを目指していることを表しています。
背後の燦燦と降り注ぐ太陽の白さは神性・高潔さ・汚れなきことの象徴です。
黄色の背景はまさに希望を示し、神の祝福を表しています。
カードの上半分の背景は、オレンジがかった黄色をしており、行動力による明るい未来を感じさせ、下半分の風景は、上半分とは異なり、青や白などの寒色系やでこぼこした岩や、焦る白い犬などが描かれて不穏さを醸し出していますね。
足元の白い犬は、彼の潜在意識を象徴しています。
動物は本能、潜在意識を示すため、彼が無意識下では身の危険を察知して警告していることを表しています。
足元の遠く先に見えるギザギザしている白くとがった山々は、これから通るであろう険しい道のりを示唆しているかのような氷山であり、安泰ではない旅の道のりを感じさせます。この氷山は、9番の隠者のカードに再び登場します。
9番の隠者との関わりからも、彼は精神的な成長への好奇心を持ち、また望むものであるということを示唆しています。
ただし、現時点での彼は数字の0(ゼロ)と等しく、胎児と同じ立場の象徴です。ゆえに、現実的な行動と結果ではありません。
好奇心の先にある崖に気付いて回避する思考に至るかどうか、もしくは、闇雲に思いのまま突っ走り衝撃的な体験をするのか・・・内なる白い犬の警告を聞き取り、冷静なる判断を促すカードとしても解釈されます。
愚者は、単なる愚か者と言う意味ではありません。
まるで生まれたての赤ちゃんのように無垢で若い精神は確かに怖いもの知らずで好奇心旺盛です。
常に先入観を持たず、興味がある新たなことに挑戦し続けます。
ゆえに危険とも隣あわせ。
まだまだ、この世界を手当たり次第に体験して味わい知る時期なのですから、時には先走りすぎたり、方向を間違えて辛い思いもするかも知れません。
しかし、興味の赴くままに行動できる若い精神は、本能の声を聞き、魂の目指すところにまっすぐに向かっている旅の途中だと言えるでしょう。
このカードは、無垢な愚者の様に、予測不能な現実と無限の可能性がある人生に対して、信頼と期待と注意力を持って肯定し、生き生きと生きていくことの大切さを示しています。
いかがでしょうか?
このように、1枚のカードの中の絵柄には、様々な情報が詰まっていましたね。
まだ、私にも気付いていないことも沢山あると思うのです。
それほど、奥が深いタロットカード。
また、小アルカナにいたっては、各スート(ワンド・ペンタクル・ソード・カップ)の象徴の意味も加わります。
このような象徴の意味を拾い集めて、どういう意味合いを持つカードなのかということを全体的に理解して、その意図していることを、自分なりに解釈していくことがタロット占いに生かされていくのです。
この最後の、自分なりに解釈・・ということが、最も重要です。
この意味については、またの機会にご紹介したいと思います。
最後までご覧くださり、ありがとうございました!
それでは、また・・・*